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海に潜む宝庫をめざして

 21世紀における私たちの健全な生活を維持するためには、地球上の限られた生物資源を多面的かつ高度に利用するシステムを確立する必要があります。海は地球表面積の70%を占め、平均水深3,800 mからなる大きな容積をもっており、そこには多種多様の生物が生息しています。これら海洋生物の一部は古来より私たちの食資源として役立ってきました。しかし、海洋にはいまだ未利用の多種類の生物が生息しており、これらは有力な潜在型生物資源といえます。海洋生物においては、特異な生息環境(高塩濃度、高圧、低温、閉鎖水系)をもつことから、陸上生物とは異なる生物現象や代謝系・代謝産物の存在が予想されます。他方、生命体はもともと海から誕生しており、現存する海洋生物も系統分類的に下等な部類に属するものが多く、これらは生命を維持するための根幹に関わる機能をもつと予想されます。海洋生物にみられるこの特異性と普遍性は、海洋生物資源の利用特性でもあります。このように海は地球上に残された未開拓資源の宝庫として、共生する私たちの叡知を待っています。 私たちは海洋生物のもつ特異性と普遍性を基盤として、海洋生物を食資源、生化学資源、医薬資源として有効利用するための基礎ならびに応用研究を行っています。

 

 

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